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全日本モトクロス第6戦決勝

朝晩には20度以下まで気温が下がったものの、涼しい山間部でも日中は30度に迫る、まさに残暑といった1日。奈良県の名阪スポーツランドで開催された全日本モトクロス選手権第6戦近畿大会の決勝日は、鋭い日差しの晴天に恵まれました。名阪特有のサンド路面は、ドライコンディションでもマシンの走行によってかなり荒れ、ライン攻略も勝負のカギに!

決勝レースのダイジェストレポートと活躍したライダーの声をお伝えします。

IA-1ヒート1

序盤から、山本鯨(#400)と岡野聖(#8)のマッチレース。2周目以降は山本がトップを守っていましたが、これを岡野がしっかりマーク。するとレース中盤、山本は岡野を先行させる作戦に。岡野のラインを後方で研究した山本が、終盤に逆転して勝利を収めました。

優勝 山本鯨(#400

スタートを決めて、いいレース展開に持ち込めたのですが、後ろの岡野選手がとても速くて離れなかったので、一度譲ってラインを見させてもらう作戦を取りました。現在の地元大会なので、絶対に勝つという気持ちで臨んだし、地元の声援がとても大きな力になりました。

●2位 岡野聖(#8

スタートで前に出られて、トップ争いができたのですが、最終的には2番で終わってしまいました。自分の力不足だと思っています。ヒート2は、トップを走るだけでなく最後までしっかり逃げ切れるようにがんばりたいと思います。たくさんの応援、ありがとうございます。

●3位 成田亮(#114

優勝した山本選手と2位の岡野選手が速くて、ちょっとついていけなかったです。まだ総合優勝も狙える位置だと思うので、ヒート2は特別な友達が製作してくれたフラッグを振って応援してください。「114だけ応援します!」という人に差し上げます。

IA-1ヒート2

ホールショットを奪った山本鯨(#400)が、そのままライバルたちを一歩も寄せつけることなく独走優勝。レース序盤に成田亮(#114)をパスした岡野聖(#8)が、そのまま成田を振り切って2位に入りました。成田は3位で、成田と山本のポイント差は4点に縮小!

優勝 山本鯨(#400

2戦以降は苦しい期間も多かったのですが、この地元大会で優勝して自分の波をつくってタイトルを獲得すると、強く自分に言い聞かせながらこれまで耐えてきました。スタート前の緊張感、レース中の興奮やプレッシャー、勝ったときのうれしさ。あらためて、レースって最高だなと思います。

●2位 岡野聖(#8

近畿大会としては過去最高の観客動員数というような話も聞こえてきていて、そんな大勢のお客さんがいる大会で両ヒートとも表彰台に上がれてほっとしています。今季は残り2戦しかありませんが、気を抜くことなく全力で挑んでいきたいと思います。

●3位 成田亮(#114

山本選手、速かったです。抜かれたら一瞬で見えなくなってしまいました。2週間前にこのコースで鎖骨を折ってしまい、ドクターやトレーナー、メカニックなどの多大なサポートで走り切ることができました。2週間後、モトクロス・オブ・ネイションズの応援もよろしくお願いします!

IA-2ヒート1

ヤマハの若手育成チームから参戦する鳥谷部晃太(#37)と大倉由揮(#36)が、レース序盤から接近戦を展開。レースが中盤に入るころに一度は離れかけた両者は、後半になって再び肉迫。最終ラップ目前に一度は鳥谷部が先行しましたが、大倉が再逆転で優勝しました。

優勝 大倉由揮(#36

ランキングトップの横山選手とはかなり点差があるのですが、地元大会ということで多くのファンや友人が応援に駆けつけてくれていたので、絶対に負けられないという気持ちで走り切りました。ヒート2も、最後まで諦めない気持ちを持って絶対に優勝したいです。

●2位 鳥谷部晃太(#37

前戦から惜しいレースが続いていています。大倉選手とバトルを続けて、なんとか一度は抜いたのですが、すぐに抜き返されてしまいました。まだ総合優勝の可能性は残されているので、気を落とさずヒート2に向けて準備していきたいと思います。

●3位 横山遥希(#386

チームの地元、なおかつカワサキの地元ということで、会場まで応援に駆けつけてくださった方々が大勢いたのですが、情けない走りをしてしまいました。すいません。ヒート2はスタートからしっかり決めたいと思っています。

IA-2ヒート2

トップを走る平田優(#81)を、手操将志(#49)と大倉由揮(#36)が僅差でマーク。中盤に入ると、3台の距離は一度広がりました。ここに出遅れていた横山遥希(#386)が追いつき、今度は手操と横山と大倉の2位争い。手操は残り2周で転倒し、優勝は平田、2位は横山に!

優勝 平田優(#81

ヒート1は転んでしまって優勝争いに絡めなかったのですが、ヒート2は皆さんのおかげで久しぶりに勝てました。チャンピオン争いに関しては逆転が難しいと思っているのですが、悔いのないように残り4ヒートもしっかり走ります。引き続き応援よろしくお願いします。

●2位 横山遥希(#386

お昼休みに自分のサイン会を開催してくれて、すごく元気をもらったのですが、勝てませんでした。すいません。まだまだスピードが足りなくて、追い上げきれなかったのが悔しいです。次戦のHSR九州はとても好きなコースなので、今度は勝てるように頑張ります。

●3位 大倉由揮(#36

開幕戦からチャンピオン争いをしている平田選手と横山選手に、かなりの実力差で負けてしまったので、とても悔しいです。でもまだ今シーズンは2戦あるので、気持ちを切り替えます。たくさん支えてもらっているのに、終盤は諦めた走りになってしまい、申し訳なく思っています。

レディス

ランキングトップの本田七海(#6)、同3番手の川井麻央(#2)、同2番手の竹内優菜(#4)による、三つ巴の優勝争い。中盤に川井がトップに立ち、これを竹内がマーク。本田はやや遅れました。そして最終ラップで、川井にプレッシャーをかけ続けた竹内が逆転!

優勝・竹内優菜(#4

今年はグリーンパーク弘楽園でしか優勝できていなくて、「広島しか勝てない女」と言われていたので、名阪で優勝できてうれしいです。でも、最後に川井選手がミスしなければ抜けなかったので、次は相手のミスがなくても実力で勝てるよう、努力を続けていきたいです。

詳しいレポートは、レース開催翌日午前中にアップされるMFJオフィシャルサイトをご覧ください。