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能塚智寛選手インタビュー

2019年度、ヨーロッパモトクロス選手権(EMX)に参戦する能塚智寛選手が、滞在先のフランスから一時帰国。

モトクロスファンサイトでは、そんな能塚選手に独占インタビューを行いました。

 

失なった1年を取り戻す為に

2016年に全日本モトクロス選手権IA2クラスのチャンピオンを獲得し、2017年はモトクロス世界選手権MX2クラスに参戦する機会を与えていただきました。

ずっと想い描いていた世界への挑戦。

やる気も十分、精神的にも、とても良い状態で開幕戦を迎え、充実した一年になる予定でした。

しかし、第3戦で首を負傷し、結局シーズン中の復帰は果たすことが出来ず日本に帰国。

申し分ない体制、まわりも速いライダーばかりの素晴らしい環境で、これならきっと速くなれると思っていた矢先に負傷。

そして、2018年は世界選手権への継続参戦は果たせず、全日本モトクロス選手権を走る事に。

しかし、2019年はこうしてまたヨーロッパで走る機会をいただき、自分にとって大きなチャンスが到来しました。

2018年はランキング2位に終わりましたが、そんな自分に対し、十分な参戦体勢を整えて下さったホンダ、そしてチームにはとても感謝しています。

2017年のモトクロス世界選手権とは違い、今年はヨーロッパ選手権(EMX)への参戦になりますが、レベルの高い海外のレースに参戦できるとに喜びを感じています。

 

拠点はフランス

所属するチームは、今年アメリカのGEICOホンダに所属している、ハンターローレンスが昨年所属していた114モータースポーツです。

オーナーは、WMX参戦経験もある女性ライダーのLivia Lancelot。昨年出来たばかりのフレッシュなチームですが、トップチームとして活動していたので、十分なノウハウがあり、安心してレースに挑めます。

チームのワークショップがフランスにあるので、自分も近くに住み、チームに用意していただいた車でチームメイトと一緒に練習やトレーニングを行っています。

あのミカエルピション(3年連続MXGPクラスチャンピオン)の息子、ザッカリーピションと、オージーのミッチェルエバンスがチームメイト。二人共速いですよ。

2人は世界選手権MX2クラスに参戦するので、チームの中でEMXに参戦するのは自分1人になります。

マシンは、チームのエンジニアが作ったエンジンに、FMFなどのアフターパーツを組み込んだ仕様。

タイヤはPIRRELIにチェンジします。ティムガイザーも使っていて、実績のあるタイヤですし、安心して攻めることができます。

マシンのポテンシャルには満足していますし、あとは自分次第。

 

地に足付けたレースを

まずはサンドですよね。これを攻略しなければ話にならない。

練習もサンドコースを中心に乗り込んでいます。

サンドコースのレースは、20分を過ぎてからの集中力が課題。はじめは転倒が多く、支給されたウエアもすぐに破いちゃうし、大丈夫なんだろうかと不安もありましたが、そんな不安は乗り込むことで解決するしかないと思っているので頑張ります。

でも、だいぶ慣れてきましたよ。

 

ヨーロッパに応援に来てください

EMXは年間8戦、モトクロス世界選手権と同じ日に開催されます。

日本から応援していただけるのはもちろん嬉しいですが、是非ヨーロッパに応援に来てください。

面白いレースを見せることが出来ると思うし、土曜日はEMX、そして日曜日には世界選手権を観戦し、お腹いっぱい楽しんでください。

来週にはまたフランスに戻り、324日から始まる開幕戦に備えます。

調子もいいし、まずはレースでトップ10、そして1年間怪我なく戦ってランキングもトップ10を目指します。

応援よろしくお願いします。