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第8戦プレビュー「チャンピオン争いは佳境!」

スタートダッシュも大きなカギになるコース!

第8戦関東大会が開催される埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジは、河川敷のフラットな土地に、バリエーション豊かなジャンプと、タイトターンを中心としたコーナーを備えた、スーパークロス風のレイアウトを採用しています。
観戦時にまずみどころとなるのは、日本のトップライダーが難しいジャンプやリズムセクションを、華麗にクリアする姿。モトクロスのジャンプは「高く舞う」と表現されることも多いですが、速さを追求したとき、ただ高さがあるジャンプというのは、必ずしも評価できるものではありません。バイクがジャンプして、タイヤが地面から離れている間は、基本的に加減速や旋回ができない、ある意味で無駄な時間。そのため、同じジャンプを飛ぶ切る場合でも、なるべく低く飛ぶことで滞空時間を削減し、少しでも早くタイヤを地面につけて次の動作を開始しようと、トップライダーたちは考えています。ちょっぴりマニアックに、いろんなことを想像しながらジャンプを観戦すると、より楽しめると思います。
またこのコースは、ライン自由度がないセクションも多く、つまりパッシングポイントが少なめ。このことから、スタートで前にいることの優位性が、いつも以上にあるとされています。そんな理由もあって、スタート直後の第1ターンは、毎戦のようにかなり激しい争いに。スタートに集中して、少しでもよいポジションでレースをスタートしようとするライダーたちの姿勢にも、ぜひ注目してみてください。

関東大会ならではの充実した出店にも注目!

全日本モトクロス選手権の会場には、大会ごとに多くのモトクロス関連用品ショップや大会スポンサーなどのブースが並びますが、なかでも関東大会は、その充実度が高い大会のひとつ。まず飲食ブースがとても充実していて、さまざまなフードを食べながら観戦を楽しむことができます。また、大会冠スポンサーである埼玉トヨペットの展示エリアをはじめ、レースインターバルに巡って楽しめるブースがたくさん。どっぷり丸一日、レース時間以外も飽きることなく遊べてしまうのも、関東大会の魅力なんです!

第8戦で注目のライダーは?

前戦を終えた段階で、最高峰クラスのIA-1でシリーズランキングトップを守るのは、ホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)。前戦では、今季第2戦以来となる両ヒート制覇を達成して、ランキング2番手となっているカワサキファクトリーチームの新井宏彰選手(#331)とのポイント差を、47点に拡大しました。最終戦には各ヒート5点のGPポイントがプラスされるため、この第9戦を終えて60点以上の差があると、成田選手のチャンピオンが決まります。優勝は25点、2位は22点、3位は20点、4位は18点、5位は16点、6位以下は順位がひとつ下がるごとに1点マイナス……。春の関東大会に続いて成田選手が再び両ヒート優勝して、新井選手が大きく取りこぼすと、ヒート2でチャンピオンが決まる可能性もあります。しかし新井選手も、春は5/6位でしたが、ここは15年やそれ以前に優勝している得意なコース。そう簡単に、成田選手にタイトル獲得を決めさせないはずです。

一方、チャンピオン争いがし烈なのは、4スト250ccマシンが走る若手と中堅を中心としたIA-2。シーズンは、ホンダファクトリーチームから参戦するポイントリーダーの能塚智寛選手(#28)が前半をけん引してきましたが、ヤマハのマシンを駆る岡野聖選手(#31)が、第4戦以降に6勝を挙げて猛追。前戦でも両ヒート制覇を達成して、その差は11点となっています。春の関東大会では、能塚選手が両ヒートで勝利していますが、ここは15年に岡野選手がIA初優勝を挙げた場所で、岡野選手も得意意識を持っています。最終戦を前に、ふたりの争いがどうなるのかに注目です。

なおレディースクラスは、中野洋子選手(#3)が竹内優菜選手(#2)を16点リードして、チームの地元となるこの大会を迎えます。

「雨やぬかるみ対策も万全に!」

関東地方は、9月に入って雨が続き、晴れたのがわずか2日という異常気象。大会を翌週に控えた土曜日も雨が降り、その後は数日間の晴れ予報となっていますが、大会直前には再び降雨が予想されています。できれば、スカッと晴れたドライコンディションのレースを観たいところですが、状況を考えると、観戦場所の足場がぬかるんでいたり、大会そのものが雨だったりする可能性もありそうです。観戦には、晴れの予報だったとしても念のため、長靴とレインウエアを持っていくほうがよいと思います。なお会場は、安全のためコースサイドでの傘の使用が制限されています。パドックでも、傘が人にあたってケガをさせてしまうことがあるので、十分に注意してください。

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