2021SEASON

2021年の見どころ

いろいろ新しい2021年、開幕ですよ!

昨年は新型コロナウイルスの影響により日程の大幅な変更を余儀なくされ、4戦のみの開催となった全日本モトクロス選手権。その最終戦は例年より約1ヵ月遅れの11月28~29日に実施されたので、シーズンオフのインターバルはいつもより短い約4ヵ月半となりました。とはいえ、選手にとってもファンにとっても開幕が待ち遠しかった2021年シーズン。いよいよその第1戦が、4月10日(土)~11日(日)に熊本県のHSR九州で開催されますが、それに先立ち今シーズンの注目ポイントをかいつまんでご紹介!

2021年シーズンは5会場7大会に!

今シーズンの全日本モトクロス選手権は、熊本県のHSR九州、広島県の世羅グリーンパーク弘楽園、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジ、宮城県のスポーツランドSUGO、奈良県の名阪スポーツランドを舞台に、全7戦が予定されています(HSR九州とスポーツランドSUGOでは2戦ずつ)。

岩手県の藤沢スポーツランドで2019年まで実施されてきた東北大会が残念ながらキャンセルされ、2019年と比べて1戦減少……ですが、そのぶん各大会の密度は濃くなる方向。というのも、最高峰クラスのIA1に昨年初導入された1大会3ヒート制が、今季も第1HSR九州大会と第4SUGO大会で実施されるのに加えて、第6HSR九州大会ではIA2にも3ヒート制が設定され、さらに第2戦中国大会と第3戦関東大会ではレディスクラスが2ヒート制となるんです!

IA1IA22ヒート制の30分+1周に対して3ヒート制は15分+1周、レディスクラスは1大会1ヒートでも2ヒートでも15分+1周のレースとなります。

ちなみに、IA1IA2の場合は1回のレース時間が半分になるので、体力的には楽になる……のかと思いきや、昨年は多くのライダーが、「最初から最後まで、駆け引きも何もなくとにかく全開走行なので、むしろ30分のレースより疲れるかも」と話していました。スタートで出遅れたとか転倒などのミスで後退したライダーが追い上げられる可能性は減りますが、超スプリントの白熱した争いは見ごたえ十分。3ヒート制にも注目しておきましょう!

優勝の価値が高まる新ポイントスケール!

これまでの全日本モトクロス選手権は、ヒートレースで優勝すると25点、2位で22点、3位で20点、4位で18……と完走した20位までにポイントが与えられ、この合計点でシリーズランキングを競っていました。今シーズンはこのポイントスケールが見直され、優勝の25点はそのままに、2位は20点、3位は16点、4位は13……15位までにポイントが付与されるシステムになります。

これにより、優勝と2位ではこれまで3点差だったのが5点差、2位と3位では従来なら2点差だったのが4点差、3位と4位では以前は2点差だったのが3点差と、14位のポイント差が高まります。つまり、レースで勝利を収めることのポイント的な価値が上がるのです!

また、ポイント付与が15位までになったことで、本来は上位を走れる実力のあるライダーが転倒などにより遅れてしまった場合、少なくとも15位までは追い上げないと1点も獲得できないことになります。もしかすると、このポイントスケール変更が、チャンピオン争いに思わぬ影響を与えることがあるかも!?

D.I.Dが全日本モトクロスに冠協賛!

全日本モトクロス選手権はシリーズとしては初めて、冠協賛を獲得。バイクの世界ではドライブチェーンで知られ、世界中のレースシーンでも大活躍を続ける大同工業のD.I.Dブランドがシリーズパートナーとなり、今季の大会はすべて「D.I.D 全日本モトクロス選手権」として開催されます。心強いサポートに感謝です!

会場での観戦にはアプリを活用!

今季から、全日本モトクロス選手権全戦で動画配信アプリ「Grooview(グルービュー)」が展開されます。こちらは、来場者がスマホやタブレットでレースや関連イベントなどの動画やタイミングモニター、タイムスケジュール、選手リスト、場内案内などの情報を閲覧できる、場内限定の無料サービス。スポーツランドSUGOを除けば順位ボードがなく、レースがスタートするとマシンの排気音にかき消されて放送も聞こえづらいことがある全日本モトクロス。アプリを活用して、より深~くレース観戦しちゃいましょう。

あ、もちろん気になるライダーのプロフィールは「モトクロnet」でチェックを!

「この大会には行けないよ……」なアナタには!

昨年、大幅に視聴者数とチャンネル登録者数を伸ばしたYouTubeライブ動画配信チャンネルの「MFJ Live Channel」なら、現地に行けない大会でもレースを楽しめます。

今季は、途切れのない番組的な配信を予定し、レースインターバルにはライダーやチームのインタビュー、グリッドやパドックの様子なども合わせて配信予定とのこと。そしてレース解説者として、全日本最高峰クラスで3度チャンピオンに輝いたヨッシーこと熱田孝高さん(2016年限りで現役引退)が登場。どちらかというと根性論派のヨッシーが、理論的な解説をできるのか、これも密かな注目ポイントに!?