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全日本モトクロス第4戦のみどころ

連戦のシーズン前半戦は再び西日本へ!

全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦は、526日(土)~27日(日)に広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で開催される中国大会。今季は、開幕戦から第5戦まで、各大会のインターバルが短めに設定された連戦状態。第3SUGO大会から2週間後の開催となるこの第4戦で、それでもシーズン序盤の流れを変えるライダーが現れるかにも注目です!

昨年のリニューアルで、よりみどころ満載の名コースに

4戦中国大会の舞台となる世羅グリーンパーク弘楽園は、広島県南東部の観光地として人気が高い尾道から、北西方向約30kmの山中に位置します。

このコースは、全日本屈指のハイスピードコースとして知られてきましたが、昨年の全日本開催にあわせて、良質な土砂を搬入しながら大幅なリニューアルが施され、これまでの特徴を保ちながら、よりテクニカルな要素も盛り込んだレイアウトに生まれ変わりました。

今年の大会は、よりみどころも増えたこの新レイアウトをベースに、昨年は大きな勝負どころとなる一方で負傷者を生む要因となった8連ジャンプを6連とするなど、細部の仕様を変更したコースが用いられる予定となっています。

もちろん、名物のラムソンジャンプは健在。現在はテーブルトップに近いデザインとなったこのジャンプを、その形状にあわせるようにマシンを左に振りながらライダーたちが跳ぶ姿は迫力いっぱい。初めての弘楽園観戦なら、このラムソンジャンプを軸としながら、コース外周に設けられたさまざまな観戦エリアでレースを楽しむのがオススメです!

観戦エリアから広範囲を見渡しやすい!

昨年のリニューアルにより、世羅グリーンパーク弘楽園はインフィールドでの観戦が禁止されましたが、その代わりとしてコース外周に観戦ポイントが追加されました。山を切り拓いてつくられたこのコースはアップダウンが豊富ですが、外周路の多くはコースよりも高い位置にあり、コースを広めに見渡しながら観戦できます。

ラムソンジャンプ以外にも攻略にテクニックを求められる多彩なジャンプが用意されていますし、アップダウンでの加減速も勝負のポイントとなります。コースを広く見渡せる場所で観戦すれば、勝負の瞬間を見逃さずに済みそうです。

なお、弘楽園には観客席がありません。折りたたみのイスや踏み台などを持参すると、レースインターバルに座って休憩できますよ!

第4戦でとくに注目のライダーは?

シーズン序盤となる第3戦までを終え、全日本最高峰クラスのIA1では、ホンダファクトリーチームから参戦する成田亮選手(#982)が6ヒート中4勝を挙げてシリーズランキングトップに立っています。成田選手は「弘楽園には苦手意識があります」と公言していますが、それでも優勝争いに絡んでくることが予想される速さを、今季開幕戦から披露し続けています。

ただし、優勝候補は成田選手ばかりではありません。カワサキトップチームから参戦する小方誠選手(#2)は、昨年の中国大会で両ヒート制覇を達成。今季は開幕戦ヒート1でいきなり転倒リタイアとつまずきましたが、前戦ヒート1では今季初優勝を挙げていて、調子は上向きです。昨年の大会で2-3-3跳びにより大きなアドバンテージを得た8連ジャンプは、6連ジャンプに短縮されてしまいましたが、それでもライバルを凌ぐ速さをみせられるのか、注目が集まります。

そんな小方選手のチームメイトとなる新井宏彰選手(#331)も、優勝候補のひとり。現在は成田選手と13ポイント差のランキング2番手につけていて、今大会での巻き返しを狙っています。マシンとのマッチングに苦しみながらも、前戦で両ヒート3位に入ったホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#1)とともに、注目しておきたいライダーのひとりです。

一方、IA2は序盤の3戦を見る限り、ホンダを駆り新チームから参戦する古賀太基選手(#922)、ホンダファクトリーチームの能塚智寛選手(#828)、今季からカワサキにスイッチした小川孝平選手(#912)が、スピードや強さでは突出した状態。今大会も、この3名を中心に優勝争いが繰り広げられることが予想されます。

そしてレディースクラスでは、第2戦と第3戦で勝利を収めた畑尾樹璃選手(#4)が3連勝するのか、それとも昨年の中国大会を制しているディフェンディングチャンピオンの竹内優菜選手(#1)をはじめとするライバルたちが連勝を食い止めるのか、こちらも注目が集まります。